田場増栄さんは小菊一筋25年。
薬の販売員や自営業を経て、弟さんを引き継ぎ小菊の栽培を始めました。
現在は息子竜太さんに加えて7名の従業員と共に年間約15,000坪分の菊を生産しています。
―高品質な花作りを目指して―
お二人の花作りへのこだわりは共通して「良い花を作ること」。
選別小屋には、花を等級ごとに選別・結束するロボットが4台設置されています。
「ロボットは品質を選別するのではなく、あくまで重量を量り結束するもの。その力を最大限に発揮させるためには、良い花を作ることが大事。」と話す増栄さん。品質の良い花ができれば、選別がスムーズに進み、花も時間もロスがなくなります。
竜太さんは「自分が作った花を消費者が手に取った時“良い花だなぁ”と感じてもらいたい。そうイメージしながら花作りに取り組んでいます。」と話します。品質向上のために他の人の良い畑を見るなど、多くの情報を集め、自分の中で吸収しうまく取り入れることが、良い花作りに活きています。
―スプレーマム栽培へ―
昨年から本格的にスプレーマムの栽培をスタートさせたお二人。
スプレーマムに挑戦したいという竜太さんの想いを、小菊一筋の増栄さんが後押ししてくれました。
増栄さんも「スプレーマムの栽培はまだまだ経験不足。高品質の花を作れるよう頑張りたい」と意欲的です。
―新しい花作りへの期待―
菊作りは体力が必要です。
竜太さんは、増栄さんが無理せずこれまでの経験を活かせる花作りに取り組んでほしいと願っています。
沖縄の土地や気候に合った新しい品目が栽培できたら、これまで菊を育ててきた先輩方の知恵や知識を活かした花作りができると竜太さんは期待を膨らませています。
お互い言葉にはしませんが、花作りを通して親子の信頼関係が見えてきます。
とても素敵なお二人です。
これからも親子仲良く花作りに取り組んでほしいですね。